オムニバスに乗り遅れる
メカクシティアクターズを視聴したのですが、何というか、分からない。落ちが誰でも納得のいく(主人公の主観を推察できる)ものになっていないからでしょう。
それでいい、とは思っている。元々の作品群が、合理的なストーリーを推測できるものでなかったから。いくらでも視聴者の主観が入り込む作りになっていたから。
懐かしいと思うのは、オムニバスって一つ一つの話が弱いと語れないあたり。あぁ、こういうの見たことある、というデジャヴが今回のテーマなんだろうか。
しかし、分からないなりに、見ようとしている人を観察すると、誰が誰なのか識別しているらしい。今までこのキャラ何かした?と疑問に思ってももう役割を当てはめられているから存在意義があるらしい。
その意味で初心者にはやさしくない。やさしくないが、じゃあ親切にしてくれるかというとフォローは期待できない。
せめて、「」と何かアイデアがでてくるといいのだけど。
作画はあれでいいのかとか、声優さんは合っているのかとか、細部まで気にかかるかもしれないが、意外と思い通りに作っているのかもしれない。
よけいな何かを根こそぎ落として、まるで禅のように思考するためのアニメかもしれない。誰がそういうのを求めているのか知りたいけれど。
それにしても、季節感がなくて。夏の話ならいくらでも夏の要素を織り込めるはずなのに。