よかった、と言えばよかった?

口癖を変えるとうまくいく、という趣旨の成功本がけっこうありますね。
例えば「よかった」という言葉もそのひとつです。
よかったと先に言えば良いイメージが膨らみ、実際に良い結果が得られるという内容です。

この方法は確かに一理あると思います。というのも、脳はリミッターをつけていて無意識にできないと思いこんでいることはよくあります。
それを口癖を変えることで心の壁を取り払い、能力を最大に発揮することは十分可能だと思います。

しかし、そこで疑問が出てきます。それは、誰でも能力を最大にすれば成功するのか?ということです。

口癖を変えればイメージ力が変わります。それはイメージがボトルネックにならないという意味です。
成功するには正しい手順を踏む必要があり、そのネックがイメージ力にあるのであれば成功します。
しかし、そこがボトルネックでない人の場合は、必ずしも成功へと繋がらないことになります。

TOC理論では、成果を最大化するにはボトルネックをコントロールすることで達成します。
イメージ力というのは脳の使い方の一つであり、それがボトルネックでなければ口癖を変えても成功には至らないことになります。

成果を出すには口癖を変えてみて、それでうまくいかないなら他の手を探せばいいということですね。
それに気づけてよかった。