やり方を学ぶには台本を使おう

年配の方と話をしていていつの間にか前に聞いた話を聞かされていた、という経験をされた方は多いと思います。
そういうマンネリを嫌う人はいると思いますが、ちょっと見方を変えるとこれが実に理にかなっていることだと言えます。


苦手なことは頭が真っ白になる。


話し下手な人というのは、どんなネタを話していいのかわかっていなくて困っていることがあります。
少しでも間が開くと気にしたり、空回りしてみたり。
緊張して何を話したか覚えていないなんてこともあります。
その状況を避けるには、何か話しやすいワンパターンなフレーズを覚えているといいです。


初対面の人はワンパターンかどうか知らない。


最初は大根役者からでもいいです。きちんと演じることができれば、周りの会話を止めることはありません。
話すシチュエーションさえ分かっていれば、この方法は外国語でも使えます。
「村上式シンプル英語勉強法」の村上憲郎さんは、たったの5つの英文法を日常会話で3ヶ月使い続けたそうです。
こちらの言うことが決まっていれば、返事も決まっています。だからこそ会話が成立したようです。


アドリブができるのは上達してから


PCのプログラミングを覚える方法で一般的なのは「写経」と呼ばれるそうです。
テキストをそのまま打ちこみ、実際にプログラムが動くのか確認し、それからプログラムのあちこちを変化させてみるそうです。
まずは基本をしっかりと身につけることを重視しています。
古くから日本では「守破離」を通して伝統を伝えていますが、新しい文化に対しては何が「守」なのかなかなか気づきにくいみたいです。


台本通りにいかなかったときの台本


誰でも、想定内なら答えられるものです。では、想定外のことが起きるのはどのような状況なのでしょうか?

1、想定が甘かった。
2、ボディーランゲージのメッセージを読めなかった。


プレゼンの天才と称えられた故・スティーブ・ジョブズさんは、プレゼンをする前に完璧にできるまで詳細にこだわったそうで、さらにトラブルが起きた際にはどのように対処すると最も効果的なのかまで考えて練習をしていたそうです。


また、伝説のセールスマンと呼ばれた故・甲州賢さんは、1件の生命保険の契約に、16種類の提案書を事前に用意しておいて、奥さんの性格に合わせてベストなタイミングで出せるように工夫をしていたそうです。

ゴールから逆算して、可能なかぎり相手のリアクションを考えれば予想通りの結果を得ることもムリではなくなるようです。


台本は脚本家に書かせる


話下手だったり、英会話だったり、プログラミングだったり、プレゼンだったり、成功法だったり。
それが苦手だと自覚しているのなら、実際に行っている人から真似できるところを実践するといいでしょう。


実践からどんなフィードバックを得られるか。それを元に自信をつけることができますね。
自信がつけば、マンネリな話もすべらない話へと変わることでしょう。