近代建築と近代都市はよくわからない。

西沢大良によるツイート「軽工業から説き起こす近代建築と近代都市」のまとめ – dezain.net blog – Medium

有り難い解説を読んでみましたがよく分からない。多分、読んでほしいターゲットに通じる語彙で語っているからで、狭いコミュニティでのみ意味を成すんだろう。
建築家にのみ語ることって、建築家にしか問題は見えないし解決策も仲間内だけで共有するつもりなんだろうか。


近代化で生まれた問題。
それが、スラムの登場ってことだと思う。奴隷制小作人といった問題は近代化で人権意識が拡充していくことでなくなっていくのだけど、低賃金労働者を集めて行う産業では、ドロップアウトした人の受け皿がなくて、治安の悪い地域が生まれる。
近代建築というのはそういう状況で発達したもので、スラム化をさせない目的で新しい技術を盛り込んで、作られたであろうと推測される。


ところが都市のデザインに問題があれば、地域ごとスラム化していくという問題に直面する。
デザインが持つ都市言語が、都市のトップの思想に反映していく。
より近代的なデザインであるほど、新しい解決策を提示しやすい。
大都市になると、デザインの違う都市が隣り合わせとなり、スラム化というより多様化として人々の受け皿を作り出していく方向で解決策を模索している。

しかし新たな問題として、都市自体のインフラに寿命が出てきている。
管理からはみ出ると生存に問題がでてくる。


そういった問題って建築家だけが抱えるべき問題だろうか?

住んでいる人の意識も解決に必要ならば、スラムと縁がある人にも届く言葉で書くほうがいいんじゃないかと思います。