かーちゃんに胸を張れますか?

これほどやるせない気持ちになるとは。

ギガジンという有名なネットの情報誌を見ていて、かーちゃんスレ、とかいうのを見ました。
丁寧に読もうかと思いましたが、だんだんナナメ読みになり、ついには読むのをやめました。さすが閲覧注意です、図書館では泣けません。
書かれていたのは、みんなのかーちゃんの苦労話です。それを子供が大人になった目線で振り返るというものです。

例えば、母子家庭で育って、母はパートで働いていて、無邪気な子供のままでいたら、母が過労で亡くなってしまい、親孝行できなくてごめん、とか、
苦労して買ってもらったPCでゲームし倒してたら、母が病院で息子は猛勉強していると自慢しながら亡くなっていた、というストーリーです。

僕的には、このままでいい訳がない! とか思うのです。

苦労というのは、本当はしてはいけないものです。なぜなら苦労をすると、「今までより苦労できるようになるから」です。
何事も、続けていればある程度は慣れというのはあります。しかし、練習をすれば誰でもマラソンランナーになれるのではありません。
素質に合わないことをすると体を壊してしまいます。そして、素質に合わない故に苦労をするのです。

根本的な社会構造にそもそもの原因があって、核家族であるために自分の欠点を教えてくれるコミュニティーが不在の場合があります。
欠点が分からなければフィードバックを得られないので、改善できません。主婦のする井戸端会議でしか分からないことがあるのです。
本来はそういったところで情報交換をして、家庭を守っていくのがいわゆる理想的な家庭です。そうできないと情報弱者になります。
いったん、情報弱者になってしまうと、社会の底辺から抜け出すチャンスからも遠ざかります。
情報を出さないところには情報が回らない、という基本的なルールがあるからです。

では、苦労をしてはいけないというのなら、もしも時間を戻せるのなら、どうしていれば苦労をしないですんだのでしょうか。

僕の提案では、子供が一番の宝物という価値観を変えることです。
それなら、子供にとっての一番の宝物は母親です。子供の宝物を守るためならどんなチャンスでも作れるはずです。

さて、もし親が苦労をしていたと感じる場合、何をしたら親孝行をしたと言えるでしょう。
もちろん、幸せになればいいと思う。
素質に合ったことをして、誰かの役に立てばいい。努力してさ。