新たな一歩の値段はいくらですか?

どうやら、年内に世界の人口は70億人を達成するそうで、「おれの若いころは」というシチュエーションとは比較にならないようです。



入門消費という言葉があるようで、要は趣味を始める時に初期消費がかかるのでビギナーの数だけ消費が増えるらしいです。


だいたいの目安は、
登山 0円〜10万円。
漫画道具 5千円。
茶道 8千円。
釣り 3千円〜。
アクアリウム 2万円〜。
レーシングカート 20〜30万円。



趣味にこのような参入障壁がある訳で、もちろん予算がなければトライするチャンスもないわけです。
富裕層にはチャンスが多くあり、それらでより多くの失敗をする機会が得られます。


それに対し、資金に制限のある場合は、撤退障壁があるために損をしたくないために上手く失敗しそこねることがあります。
そういう積み重ねが成功体験の質を変えてしまう可能性があります。


企業が求める人材の質は、こういう所から差が出るかもしれません。
採用する側から見れば、すでに自分の素質を理解している人のほうがコストはかかりません。
しかし長期的に必要なスキルを失います。人材バブルが弾けた後に必要なスキルがないためにダメージを負う可能性があります。


高度経済成長の原動力が役所ではなかったのと同じように、不況を脱出するカギも役所にはありません。


何かを始める時に、予め答えの分かる範囲でしか決断をしないのは、何も決断していないのと同じです。


企業は制限があるので撤退障壁があります。その会社の成功体験はマーケットにはどう受け止められているでしょうか。
入門、教えを乞う新たな一歩の値段はいくらでしょうか。